京急百貨店の強み
京急百貨店は、神奈川県横浜市上大岡に1996年開業した、電鉄系デパートしては一番遅く百貨店参入した企業です。バブル崩壊後の不況中にオープンしたにもかかわらず、着実に売り上げを伸ばしていることからも注目されています。
郊外の駅ビルという立地条件ですが、店舗1平方メートルあたりの売り上げ効率が、主要都市に立地する百貨店の平均効率と同じ数字を達成しています。
京急百貨店が売り上げを伸ばしている秘密は、郊外にある立地を活かし、地域密着型の百貨店として、子どもからお年寄りまでの全ての世代の人に喜ばれる品物が揃っているところにあります。
幹部社員が、百貨店各社など、さまざまな流通業界の出身であることが京急百貨店の特徴の一つであり、その特徴をいかして毎年発生するバーゲンや福袋、お中元、商品券などの多用なニーズに応えているのが、京急百貨店の強みになっているようです。
京急百貨店のサービス
京急百貨店には「生活者本位制百貨店」「ニューデパートメントストア」「ハートフルデパート」の3つのコンセプトがあり、生活者のニーズを常に求めて既成概念にこだわらない新しい百貨店を目指しています。その例として、京急百貨店には、今までの百貨店の常識をくつがえす、家電の量販店であるヨドバシカメラが百貨店の8階にテナントとして入っていることなどが挙げられます。
そのように新しい店舗が参入したかわりに、都心にあるブティックや、呉服など郊外ではあまり需要がない部門は縮小されています。さらに、地域密着型の百貨店として毎日訪れてもらえるように、生鮮食品売場が充実されています。
また、京急百貨店の顧客本位であることを大切にして、ポイントが通常の2倍になるポイントアップデーを年に何度か行うといったオリジナルのポイントカードなどのサービスも人気です。地域に密着したサークル活動、趣味講座、展覧会などの活動も積極的に行われています。
また、5階の子ども服フロアには、遊具を置いて自由に遊べるフリースペース、「キッズパーク」が設けられています。
このように、「今度の土日は子どもをここで遊ばせておいてスーツとパソコンプリンターを買いにこよう」などというふうに、買い物客が購買ストーリーを描ける、顧客満足を第一に考えた店舗設計をしているところも、京急百貨店の魅力になっています。